暗譜の必要性②
演奏しているときの
- 譜面を見ている場合
- 暗譜の場合
の感覚を述べていきます。
譜面をみているとき
譜面をみていると、視覚が楽譜に持っていかれて自身に入ってくる音の量が大幅に減ってしまっているように感じます。フレーズの行間が狭くなったことを安易に受け入れてしまっていたり、端っこの処理が雑でもそれを逃してしまったり、いまひとつ消化仕切れていない感覚が残ります。
楽譜を見ていると安心感はありますが、譜面を見て音を出すという作業が機械的になりがちで、人の心に届く情動的なパフォーマンスからは距離が出来てしまっているように感じます。
暗譜のとき
暗譜で演奏するのは、考えても出てくるものでもないので、身体の中にあるものをその場で出てきたものを弾くという感覚です。出している音と模様を身体の動きで追っていくような感覚です。
暗譜で演奏するときの方がアゴーギクの波に乗っかりやすい感覚があります。ただ、これがスッと出てくるためにはリラックスと集中が必須です。
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