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リズム練習

2016年6月22日

ハノン教則本のリズム練習は、16部音符音列の課題に、音量の強弱、音価の長短を加えてリズム変化をつけて弾き、ピアノ演奏に必要な整然とした拍の概念や、力のすばやい緩急を身に付けていくピアノ基礎練習です。以下に各番号のリズムの特徴とその効果を挙げていきます。

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リズム番号

1,2

【音価】1:1 【拍子】2/2
アクセントをつけての練習。
各指の力と、打鍵スピードと瞬時に脱力するテクニックをに身に付けます。

3~6

【音価】1:2 【拍子】6/8
8分音符、16分音符それぞれ2音ずつの長短リズムを身に付けます。
円舞リズムなので比較的体得しやすい。

7,8

【音価】1:2 【拍子】3/4
4つの音ごとに16分音符と8分音符を交互にリズムをとる。倍速の速い遅いを体得できる。

9~11

【音価】1:3 【拍子】2/4
8分音符1音と16分音符の3連符の組み合わせ。音の長短に強弱の感覚が加わらないと刻めないリズム。
リズムになれるまで少し時間が要ります。

12

【音価】1:4:2 【拍子】2/4
8分音符2音、32部音符4音、16分音符2音の各音符の倍速の感覚を身に付けるリズム。

13,14

【音価】1:3 【拍子】4/4
付点、いわゆるスキップのリズムの2パターン。長短強弱両方が詰まったリズム練習の王道です。
このリズムが正しく刻めるかどうかで基本的なリズム感の有無がわかります。

15

【音価】1:2 【拍子】6/8
16分音符で8部音符の強拍を2つ挟んだシンコペーション。
つまづくようなリズムのため、裏拍の概念や揺るがないテンポ感が必要。

16~20

【音価】1:1 【拍子】2/4
16分音符のスラーとスタッカートの組み合わせ。指先のタッチの変化を体得できるリズム。
繊細な指先のコントロールが必要なため、体幹で腕を支える感覚も身につきます。

21

【音価】1:1 1:3 【拍子】2/4
スタッカートと付点の組み合わせ。より複雑なタッチと強弱と音価の長短変化を身に付けます。

22

【音価】1:2:1 【拍子】4/4
16分音符、8分音符、16分休符の組み合わせ。
逆付点のリズムと似ているが休符が入ることによって鍵盤から指が離れる動作が必要なためより体の使い方が求められる。

まとめ

リズム練習をすることは、聴き逃しがちな音や弱い指にスポットがあたるので、より粒ぞろいのよい音を奏でることが出来るようになっていきます。そしてこれらのリズム練習はハノンのみならず、エチュードの練習にも応用することができます。まずはリズムに慣れることが大切です。初級者は3~5、中級者は9~11、13,14からまずは取り入れてみるとよいでしょう。

教材と必須アイテム

【基礎練習教材】

【4オクターブがキツい子供や初心者用】

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