スポンサーリンク

ハノン教則本

2016年6月20日

ハノン教則本はピアノの基礎練習における定番の一冊でしょう。60番まであり、各セクションにそれぞれ目的別の技術が強化されるように構成されています。

ピアノのテクニックをキープするために毎日一冊全てを練習することが望ましいのですが、2時間は掛かってしまうなかなかなもの。そこで各番号の特徴を知っていれば、その時に必要な強化すべきテクニックを重点的に練習することができます。

スポンサーリンク

番号ごとのテクニック

1~30番

手の形を崩さずを動かし、各指の独立した動きのパターンを練習。
特にピアノを弾くためだけにしか使わない3、4、5の指の動きを強化できます。

31番

手は固定したまま、オクターブまで広げ各指と手首、腕の使い方を練習。

32~38番

指くぐらせと手首の回転の練習。
関節の柔軟な動きを強化できます。

39番、41番

長短24調の4オクターブの音階とアルペジオ。
各指の独立、指くぐらせと手首の回転に加え、左右への身体の動きを強化。
楽典における調の相互関係も自然に習得できます。

40番

8度と長短3、6度の4オクターブ半音階。
半音階独自の指使いを習得するための練習。
楽典における音程の習得もできます。

42番、43番

減7、属7のアルペジオ。
変則的な黒鍵を含むアルペジオで実践的な指のさまざまなパターンの練習。
楽典における7の和音の種類も習得できます。

44番、47番

3、4連打。一つの音を指を変えながら弾く練習。
約2.3cmの白鍵を手の重心を微妙に変えながら素早く鍵盤から指を離す技術の習得。

45番、46番

2本の指の隣り合った音を繰り返す練習。
指の力加減、動かしにくい2本の指の独立運動の強化。

48番、51番、53番


3、6、8度の同音連打と同指による音階。
指の第1関節と腕を持ち上げる筋力の強化、手首の使い方を習得。

49番、56番

分散音階。1-4、2-5、1-5の指間を広げる練習。
手の甲と手首の柔軟性を習得します。

50番、52番、54番

3度または4度の重音レガート。片手で2つの音を同時にレガートで弾く練習。
運指や第1関節、手首、腕の連動した運動の習得。

57番

オクターブ分散音階。
腕を支える筋力と開手した状態での脱力、鍵盤に対する左右の動きを練習。
身体全体の使い方を習得します。

58番

オクターブ保持内声連打。
腕を支える筋力と開手した状態での脱力しながら内声重音を連打する練習。

59番

6度のトリルと2度連打音階、分散音階の練習。
1-4,2-5の指間を広げながら手首や腕の脱力の動きを習得。

60番

和音のトレモロ練習。
指の支える力、腕を持ち上げ支える筋力、手首の動き、身体の使い方が詰まった難練習。

まとめ

ベーシックなトレーニングに1~31、39、41番を使用します。
これらの練習方法のバリエーションを加えることで、飽きることなく基礎練習をつむことができます。

教材

【基礎練習の万能必須教材】

【4オクターブ練習がキツいお子さんや初心者の方に】

【基礎練習必須アイテム】