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ピアノ弾きも身体の使い方の勉強が必要

楽器演奏は身体の歪みがつきもの。ヴァイオリンやフルートは見るからに構えがアシンメトリです。

ピアノは演奏体勢が比較的左右対称に見えますが、身体の小さい日本人女子はダンパーペダルを踏む右足が前に出て腰より少し上の背骨から左にまがってしまいます。

手の向きは解剖学的に肩からひねっている状態がデフォルトなので、肩甲骨が開き猫背になりやすいのです。そして座って演奏するので、ペダルを踏む時の歪みが背骨に影響してしまい腰痛や肩こりに悩まされているピアノ弾きはとても多い。

しかしあまり大きくない身体にもかかわらず、とても身体の使い方が上手なピアニストもいます。その代表的なピアニストの一人はユジャ・ワンでしょう。

特徴としては腹筋と背筋が強靭で座っている姿勢が良く、無駄な動きが少なく圧倒的なテクニックとパワーを発揮していて演奏フォームがほんと美しい。最小限の力で最大限のパフォーマンスをしている…まるで合気道のような印象です。そして彼女の座り方を真似てみると、腹筋と背筋をもの凄く使っている感じがしてこころなしか指の動きが良くなるのです。

スポーツ選手には身体のことを気をつけてくれるトレーナーがいたり、身体のことを勉強したりするのが当たり前ですが、楽器弾きも身体の使い方の勉強が必要です。

様々なグッズを試したり整骨院に通ったりしながら自分の体と向き合っていますが、自分自身では分からないことも多いのでトレーナーがいたらなと思わずにはいられません。


身体

Posted by kazuoney