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ツェルニー30番練習曲

2016年7月1日

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ツェルニー30番練習曲について

ツェルニー30番練習曲は、ツェルニー練習曲の中でまず始めのほうで教材としてとりいれられるのが常となっていますが、作品番号が40番や50番よりも後であることやオリジナルタイトルがフランス語になっていることはご存知でしょうか。

「Etudes de Mécanisme Op.849」(メカニズムの練習)

これが原題です。ツェルニーは生涯に80を超える練習曲集を書いています。その中にウィーンではなくフランスで出版されたものがいくつかあり、そのなかの一つが通称「ツェルニー30番練習曲」なのです。では、なぜ作品番号があとのこのツェルニー30番練習曲が、練習曲教材のこの位置付けなのでしょうか。

ツェルニー練習曲のタイプ

ツェルニーの練習曲には大きく2つのタイプがあります。

一つはメカニックに徹底したもの、もう一つがキャラクターや様式に倣ったもの

教材としての価値

このツェルニー30番練習曲は1つの練習曲の長さが見開き1ページ程度に収まっていて、またキャラクターや様式にのっとった練習曲になっており、それまでのブルグミュラーのようなキャラクターピース風の練習曲からは導入しやすいという点が考えられます。

ただブルクミュラーなどの次の教材として適しているのは、メトロノームの表示速度に従わないという条件つきです。楽譜をよくみると表示されている速さに驚かされます。

ツェルニー練習曲を一冊やり遂げる事は、タイトルも様式の説明もなく番号で次々に進んでいくところなど、計算ドリルのごとくに感じられてしまいます。

教材とグッズ

【楽譜】

【練習曲には欠かせないアイテム】