ツェルニー40番練習曲
ツェルニー40番について
ツェルニー練習曲の中でも作品番号が若いツェルニー40番練習曲の原題は
「Die Schule der Gelaeufigkeit Op.299」(流暢な訓練)
です。テクニックの習練を目的としていることが伝わるタイトルで、10曲ごとにセクションが分かれています。古典時代の機能和声と簡潔なメロディーラインをとっていて楽曲としての難解さはありませんが、音楽的魅力という点では30番練習曲に比べてすこし退屈さを感じるかもしれません。
「流暢な…」と原題にあるように、手首の柔軟性と腕の連動性、様々な音型の細かい音の粒を揃えるための訓練にフォーカスされています。
教材としての価値
前半はスケール、アルペジオ、モルデント、連打など特に指の粒ぞろえ技術にスポットが当たっています。29番以降はさらに高い技術になっており、ロマン派以降の作品に必要な重音や跳躍音型がより広い音域で演奏される高度なピアニスティック技巧の習練に役立ちます。
ツェルニー40番練習曲を終えられることは、ある一定レベルの演奏技術の習得の目安となり、中級~上級のピアノ演奏テクニックを培うのに重要な練習曲集であることは間違いありません。
教材と練習アイテム
【楽譜】
【練習曲の練習に必須のアイテム】