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J.S.バッハの教材

2016年7月5日

ツェルニーなどの練習曲と並んでピアノ就学に取り入れる教材の代表がバッハの作品です。

バッハの作品においては、舞曲や組曲などの形式音楽や、即興的なトッカータやファンタジー、そしてカノンやフーガといった対位法で書かれたものを習得します。

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バッハについて

バッハはドイツのアイゼナハ出身バロック時代の最後に活躍した作曲家です。アイゼナハにはバッハ一族が80名以上暮らしており、その中には数多くの音楽家がいたといわれています。

中でもっとも有名なバッハが2声インヴェンションとシンフォニア(3声インヴェンション)や、12平均律クラヴィーアの作曲者、J.S.BACH(ヨハン・セバスチャン・バッハ)です。彼は音楽家として自身が演奏する作品や教会や貴族からの委嘱作品のほかに、教育者としての顔もあり沢山の教育用鍵盤楽器作品も残しています。

バッハを勉強する意義

現在ピアノ練習に使用されている練習曲は、主に古典派以降ロマン派、近現代の作品演奏のために書かれているものが殆どです。なぜなら鍵盤楽器が現在のピアノフォルテになっていったのは古典時代の最後ベートーヴェンの頃からだからです。

では、なぜそれ以前のバッハのポリフォニーを勉強する必要があるのでしょうか。

それは、彼自身がインヴェンションの序文において記している言葉にもあるように、「作曲知識を得るため」なのです。ロマン派以降の作曲家たち、特にピアニストとして活躍していたショパンやシューマンが作曲のバイブルとして、また心のよりどころとしていたのが「バッハ12平均律とクラヴィーア」だったのです。ベートーヴェン後期、ロマン派以降の作曲家たちの作品の中には、バッハを手本とした対位法で作曲されたものがいくつもあり、作品の理解とその演奏には対位法という作曲の知識が必要なのです。

まとめ

ポリフォニー作品は教わる先生によって、また個人の楽譜読解力によって習得に苦労する人も少なくありません。ここでは、ピアノで弾くポリフォニーの習練方法や理解のしかたや簡単な楽曲解説などをご紹介していきます。

教材



楽譜についての補足

上記ヘンレ版の他、ウィーン原典版も合わせ持つ方がよいでしょう。特に内声の運指に大きな違いがあり、シフ版で演奏しづらい箇所もウィーン原典を参照するとかなり弾きやすい箇所も多い。また、バッハを論理的に演奏するのが少し苦手な人には、ムジェリーニ版のようなアーティキュレーションやデュナミークが記されている解釈版を利用しながら勉強するのも良いでしょう。


バッハ

Posted by kazuoney