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ピアノの音色の作られ方①

同じピアノから奏でられる音が、なぜ奏者によって音色が変わるのか気になった事はありませんか。
それは、それぞれの顔立ちに違いがあるように、身体やその使い方によって異なるからです。ピアノは幅が130センチ以上あり、体幹の個体差によってその可動域も変化させていかなければなりません。

特に身体の小さな女子にとっては、演奏時の身体の使い方というのは男性の奏者よりも創意と工夫が相当必要になってきます。

音色は、いわゆるタッチと言われているものによって変化します。
タッチを変化をさせるポイントを多きく以下の3つによって説明していきます。

1.指先
2.腕
3.姿勢

それぞれにポイントを3つに絞って挙げていきます。

指先
1.打鍵のスピード
2.鍵盤に触れる指のポイント
3.打鍵してから次への移り変わり中の指の残り方


1.指先のコントロールに合せたポジション
2.音量や音質による指先にかかる重量のコントロール
3.跳躍の物理的移動

姿勢
1.腕をコントロールしやすいような腹筋背筋の支え
2.腹筋背筋を支えるため座った時の骨盤の位置
3.上半身のための脚の支え

決して3つだけではありませんが、ざっくり纏めるとこのようなポイントを押さえながら音色を作っていきます。これらをうまく連動させるための関節の動きも大切です。これらを組み合わせていくことで様々な音色を作り出しているのです。個人によって骨格も筋肉量も様々です。そしてその使い方はさらに様々なのです。これが同じ楽器なのに音色が違う大きな理由です。

ですが、とても小さな体なのにきれいな音、重量感のある音などが出せる人も入れば出せない人もいます。一生懸命練習しているのに、思ったような音色が出せない場合は、上記のいずれかに行き届いていなポイントがあったり、また連動させられていない事が殆どです。

以上のような説明は、様々な音色が物理的にどういって出てきているのかをレスナー個人の感覚を分解し再構築してピックアップしたポイントを言葉にしたもの過ぎません。言葉のイメージと体感に共通の感覚を持てる者同士では口頭でも十分理解し再現していけますが、そうでない場合もあるでしょう。重要なのはその音になっているかを自分の耳で聴き分け、自分の体の使い方と連動させて習得していくことです。

レッスンを受けてもよくわからない…という時、特にまだ言葉からの連想量の乏しいティーンエイジの学習期には、言葉での説明と合せてこの音色を作るにはこのようなタッチであるという事を疑似的に体感させる事によって理解が顕著に違い音もガラっと変化します。音色を指導する上で体感させられるかどうかは指導力を見極める一つの大きなポイントとなるでしょう。